
数秒で滅菌カビネットを加熱する方法
数秒以内に滅菌温度に到達させたい場合、対流に頼るのは効率的ではありません。空気が温まるのを待つのは時間がかかりすぎます。その代わりに、赤外線を使います。 ここでの鍵となるのが、曇りガラス製のクォーツ管です。 透明なクォーツ管を使えばいいと思うかもしれませんが、実際には熱が集中しすぎてしまいます。その結果、プラスチック部品が変形したり、細菌が残りやすい「デッドゾーン」ができてしまいます。曇りガラス製のクォーツ管なら、熱を均等に散乱させるので、全体が均一に加熱されます。
「瞬時に加熱する」という魔法
このような速さを実現するためには、小さな空間に多くのワット数を詰め込む必要があります。クォーツ管は、フィラメントがほぼ瞬時に最適な温度に達するため、非常に優れています。 これは作業効率にとって大きな利点です。空気を予熱するのにエネルギーを無駄にすることがなく、工具の表面に直接熱を与えることができます。 また、高温に耐えられるクォーツ管を使用しているので、ガラスが割れる心配もありません。このような装置は、室温から数百度までの温度変化にも耐えられます。
注意すべき点
ただし、曇りガラス製のクォーツ管を使うと、放射率が変わってしまいます。PIDコントローラーを使用している場合は、設定を調整する必要があるかもしれません。そうしないと、システムが目標温度を超えてしまう可能性があります。 また、配線の際にはスペースが限られていることが多いので、必ず高温に耐えられるケーブルを使用してください。安価なケーブルを使うと、ケーブルの絶縁体が溶けてしまい、大きな問題になります。
トレードオフ(「パワー」の問題)
もちろん、速さを得るためには電力が必要です。 これらの管が動作すると、巨大な電流が流れます。もしリレーや電源がその電流に耐えられない場合、数ヶ月以内に壊れてしまいます。 また、電源の出力が不足していると、管が十分に熱くならず、滅菌ができません。今から少し余分なお金をかけて高性能な電源を用意しておけば、後で部品を交換する手間が省けます。